2017年6月 5日 (月)

武智さんのコラムについて

日本経済新聞の武智記者はサッカーライターで一番好きな方です。
トンデモなことは書かないし、わかりやすい、(サンバ化トリオと違って)ポジショントークしないし、ユーモアのある文章を書けるんですね。というか、ユーモアのあるサッカー記事を書けるのは(日本では)武智さんしか思い浮かびません。

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なので、このコラムも武智さんらしいなぁと思って、好意的にツイートしました。

「村田世界戦とBリーグファイナルを観戦した 武智さんのコラム
武智さんらしい視点でおすすめ」

実際このツイートに対して、リツイート70、いいねが126されました。

ところが、同じコラムを

「「ダービー」だの「クラシコ」だの、いたずらに敵対心をあおる「J」は世知辛いと、BリーグのコラムなのになぜかJリーグをディスっている」

と批判的にツイートしている方がいらっしゃってビックリしました。
まず「Bリーグのコラム」と書いているところが理解できません。BリーグをネタにJリーグというかサッカーについて書かれたコラムでしょう。
いたずらに「ダービー」を煽ってギスギスしたふいんき(変換できない)をつくるクラブの経営方針に疑問を感じているだけで、これで「ディス」っているとは思えません。
まぁ感じるところは人それぞれだからなぁと思っていたら、こちらはリツイート499にいいねが307と圧倒的大差でPさんに圧勝しているんですね・・・
某有名まとめサイト管理人さんがリツイートしたことも影響しているかもしれません。

武智さんを知っているのと知らない人で受け取り方が違うところもあるかもしれませんが・・・
言いたいことはまだまだありますが、私とユーモア感覚が違うんだろうなぁと思うことにします。

あ、Pさん、ユーモアのある文章を読むのは好きですが書けませんorz

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2016年5月 2日 (月)

からかい上手の高木さん

えー29日は出かけていて清水戦のライブ中継を見ることはできなかった上に予約録画を忘れていました。帰宅後に予約録画をして見ようとしたところ、電波障害のため録画はされていませんでした。言い訳はこのぐらいでよろしいでしょうか?
最近と言うか、開幕以来不調が続いていて、ブログを書く気力はないわ、この時期にクロフツを読めるわと余暇の過ごし方に変化があります。久しぶりにコミックも買いました。
今回はそのコミックの話です。まずはまとめサイトでしったニャロメロン先生の「濃縮メロンコリニスタ」「凝縮メロンコリニスタ」。先鋭的なギャグ4コマで1/4から1/3ぐらい理解できないネタもあり、濃くて流し読みができなくて「凝縮」はまだ全部読めてませんw
もうひとつが「からかい上手の高木さん」(既刊3巻)。中学生2年生の隣の席同士の女子と男子の物語で、高木さん(女子)が西方くん(男子)を、授業中にプール見学に掃除中に休み時間中にに登校中に下校中に休み時間にからかい、西方君が反撃しようとしますが最終的には高木さんにもてあそばれるという一話完結方式のコミックです。
一言で言えば「ラブコメ」になるのでしょうが、高木さんと西方君がもうカワイクてキュンキュンしています。
こんな学生生活が送りたかった-----!、とまだ世の中がちょんまげしていたころに中学生時代を送っていたおっさんが思っていますwネットで調べてみたらPさんだけが特別変態なわけでなく、多くのおっさんも同じように感じているようです。
高木さんが西方くんを「いじめて」いるんではなく「からかって」いるわけですが、からっと明るいイメージがある「からかい上手」という言葉のチョイスがいいです。
西方君も高木さんに反撃しようとしますが、結局毎回からかわれて終わるというパターンの展開が巧で「コメディ」だけでないんですよね。西方くんからは、P・G・ウッドハウスのジーヴスから「自由」なろうとしながらも、結局は「い
うがまま」になってしまうウースターを連想します。そう考えると高木さんはジーヴスの後継者でもあるんですね。
というわけで「消しゴム」「背比べ」をどうぞ。Pさん試読みしてコミック3冊を即日購入しますた。

あ、清水戦、オンデマンドで見られるんだった!

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2014年7月30日 (水)

木村正明ファジアーノ岡山代表「一度来てもらうには」


29日の日本経済新聞に掲載された木村正明ファジアーノ岡山代表のコラムをツイッターで紹介したところ多くリツイートされたので、テキスト化しました。

スポートピア「一度来てもらうには」

サッカーファンをコア層、ライト層という言葉で階層分けすることがある。このあいまいな言葉であるライト層をファ
ジアーノ岡山では4つに分けてとらえている。


熱心な順に並べると①年に1度はスタジアムで観戦する②特別な試合であれば足を運ぶ(昨季のJ2ならG大阪)③過去に1度だけスタジアムに行ったことがある④テレビで見たことがあるーとなる。さらに⑤として、無関心層がいる。


感覚的な分析にすぎないが、約195万人の岡山県民のうち、①が5万人、②が10万人、③が20万人、④が70万人、⑤が90万人ではないかとみている。年間チケットを持っている、ファンの核となるコア層はまだ3000人にすぎない。

スポーツビジネスに携わっている者としては当然、このそれぞれの層に向けてアプローチする仕組みをつくっていかなくてはならない。何か施策を打つときは、どの層に向けたものであるかを明確にする必要がある。

ファジアーノでは試合を告知するビラ配りを全スタッフで行っているが、それは⑤の無関心層を④に、また④の層を③に引き上げる可能性があると考えている。子どものサッカー教室を開いたり、町の祭りやイベントに参加するのも同様の狙いがある。

マーケティング戦略としては、「awarenss(名前を知ってもらう)」「action(一度、スタジアムに来てもらう」
「repeat(何度も来てもらう)」の3段階に分けた場合、actionを起させるのが最も難しいとされている。


試合をテレビでしか見たことがない人を、スタジアムに呼び込むのは簡単ではない。選挙の投票に足を運ばせるより、スポーツの試合に向かわせるほうが難しいと教えられたことがある。何しろスポーツ観戦にはお金が掛かるのだから。

ワールドカップ(W杯)が開催されたので「お客さんが増えるでしょう」と言われるが、そんなことはない。W杯の効果としては④のテレビを見る層が膨らむだけで、③のJリーグを見に行く人はほとんど増えない。毎年、行っているJリーグの観戦者調査によると、初観戦の動機がW杯だった人は1%に満たない。五輪で話題になった競技の観戦者が急に増えないのと同じことだ。

actionの動機づけとなるのは、人の誘いや評判といわれる。病院や飲食店や映画や学校を例にとるとわかりやすい。「あの病院はいいですよ」「あのレストランはおいしい」と言われると「行ってみようかと」となる。

ファジアーノが駅前や県庁、市役所などで続けているビラ配りには、単に試合の告知の意味があるだけではないかもしれない。「あいつら、毎回、よう頑張っているわ」という評判が入場者を少しは増やすのではないかと勝手に思っている。

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2014年5月29日 (木)

ロードレース本を2冊購入しますた 2冊目

「栗村修のCycleRoadrace Maniax2014」が面白くて、amazonのレビューを見ていたら「栗村修の100倍楽しむ! サイクルロードレース観戦術」という本が出ていてドーピングに関して発言しているとのことで立ち読みしたら面白かったので即購入しました。

前半はロードレース入門編といったところでしょうか。脚質と得意なコースとか、風とか、これまで読んだことのあ
る話も多いですが、全ての選手・チームが勝利を目指して走っているわけでなく、それぞれ目的を持って走っている、逃げの解説などはツール特集のムックだとページ数が足りなくて活字として読んだのは初めてでした(栗村氏の解説では聞いたことがあります)。主要レース、有力選手の紹介などはいかにも初級中級ファン向けと言えるでしょう(ちなみにPさんは自称中級ファン)。ここまでが124ページ。


125ページからは栗村氏らしい楽しい読物が続きます。
長時間の放送で落車(寝落ち)しないこつ、お薦めの食事
「ガッツポーズ評論家」として「ガッツポーズ批評序章」
世界一の自転車熱狂国ベルギー流観戦術
ロードレーサーの一日
監督のお仕事
ロードレースの舞台裏
プロ選手時代の海外の思い出 などです。
ちなみに海外にいた時、上はポロシャツをきているものの下半身スッポンポンのマッチョドイツ選手とダブルベットで一緒に寝ていたそうですw

そして最終章のドーピングに話が非常に重いのです。本書が出版されたのはツール・ド・フランス100周年に合わされましたが、同時にツール7連覇をしたランス・アームストロングがドーピング使用を認めた直後と言ってもいい時期でした(アームストロングはツールの優勝をすべて剥奪されました)。
元選手としてドーピングに手を出してしまう選手の気持ちと環境を知るだけにドーパーを全否定できなかったものの、彼らが「嘘つき」だからと全否定する心理は痛切です。
以下少し長いですが引用します。

 恥ずかしいですよ、自分が。視聴者に対して申し訳ないです。いっぽうで怒りがあります。
 ツールを夢見て高校を中退してプロになって、ようやく移籍できたムロズじゃみんなクリーンで偉いね、なんて健気なことを言って。そのまま98年という真っ黒な時代走って、当然まったく勝てずに日本に帰ったら、今度は解説者としてドーパーたちの走りに熱狂して、絶叫して、笑って、感動して、彼らを称賛してきたんです。
 悲惨じゃないですか、僕。

以前紹介した、アームストロングのチームメイトでオリンピック金メダルを剥奪されたタイラー・ハミルトン「シークレットレース」を合わせて読んでもらいたいと思います。

と「シークレットレース」をamazonで調べていたら、「偽りのサイクル 堕ちた英雄ランス・アームストロング」が出る―!これも買っちゃうのか・・・
土井雪広「敗北のない競技:僕の見たサイクルロードレース 」も面白そうなので困る・・・

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2014年5月28日 (水)

ロードレース本を2冊購入しますた 1冊目

自称ロードレースファンですが、ゴール前10キロからしか真面目に見ないエセファンのPさんDEATH
さてさて、先日「栗村修のCycleRoadrace Maniax2014」という本を購入しました。

栗村修氏は元プロレーサーにして現在はプロロードレースチーム宇都宮ブリッツェンのテクニカルアドバイザー、JSPORTSのロードレースの解説者でもあります。
Pさんが知っているのは解説者としてのみなのですが、選手の会話をアフレコしたり、造語をつくったり(「三味線引き」「マキュワン友の会」など)、ボケたりと非常に面白い解説をしてくれます。この面白いは笑えると同じ意味でもあります。
解説をしはじめた時に意識したのが「ライトな話し方で、新しいファンを引きこむことを担当しようと思った。」「たまたまチャンネルがあった視聴者をいかに引き付けるか。」ということで、ロードレース界の松木安太郎とも言えます。松木さんより面白いですが。
その栗村氏と中継を担当し絶妙のコンビを組むのがラジオDJのサッシャ、この2人は「我らワールド」と言われています(というか言っています)w
その2人の対談が冒頭にありますが、「スポーツ中継と笑い」という小見出しにあるとおり、スポーツ中継論になっているんですね。
ロードレースは長時間の中継の割りには映像は単調、レースを読むのが難しいという特徴があるからこそとも言えますが、それを差し引いても面白く読めます。松木氏の「解説」にいろいろな意見もありますが、我らワールドに通じるところもあると思います。
文脈から外れていますが引用します「感情に訴えるのが一番だと思う。喜怒哀楽。でも、怒りや悲しみに振った解説なんてありえないじゃない?やっぱり楽しくいきたいよね。」

ここまで7ページ。そして99ページまではロードレースファン向け、それも上級者向けなのでPさんよくわかりませんですたorz
100ページからは華やかな世界のトップレースからふいんき(ロードレースでも変換きでない)が変わって、国内ロードレースを中心にしたお金の話です。国内ロードレースのことは全然知らなかったのでこちらは興味深く読めました。
宇都宮ブリッツェンの財政事情、世界トップクラスのチームも推定8億円で買収され、トップクラスのチームでも年間予算は20億程度という話、利益を生み出しにくい国内レース事情などです。日本ではロードレースだけで食べていける選手は20人から30人ぐらいではないかということです。
宇都宮ブリッツェンのGM「1チーム1億円あれば、選手がトレーニングに打ち込める。そうなれば当然、皆がもっと強くなりますから、日本のプロトンのスピードは上がりますよ。そんなチームが20チーム集まって、20億円のリーグで競い合えば、レベルの高い選手が出てくるでしょう。Jリーグの1チーム分に満たない予算でリーグが成立するんです。」その宇都宮ブリッツェンの6300万円です。
サッカーは上に上がるシステムはできていますが、ロードレースはそんなシステムができていないようです。

スポーツ中継論となっている対談と国内レース事情はロードレースファンだけなく、ロードレースファン以外の方にもに読んでもらいたいと思います。

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2013年8月 4日 (日)

「七帝柔道記」 増田俊也

超弩級ノンフィクション「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」の著者による半自伝的小説です。

「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」(以下「木村政彦は」)のamazonからの内容です。

戦前、史上最年少で「全日本選士権」を制し、1949年に優勝するまで一度も負けず、15年間、不敗のまま引退。木村政彦は間違いなく日本柔道史上、最強の柔道家です。また、力道山戦の3年前、ブラジルに遠征し、ホイス・グレイシーの父、エリオの腕を骨折させて圧勝、その技が「キムラロック」として、世界に定着しており、総合格闘技の父ともいえる存在です。「鬼の柔道」を継承した師匠・牛島辰熊、そして自身が育て上げた岩釣兼生、三代続く師弟関係を中心に、戦前から戦後の柔道正史、思想家でもあった牛島による東條英機暗殺未遂事件の真相、プロレスの旗揚げなど昭和裏面史の要素もふんだんに織り込んだ、長編ノンフィクションです。

ブログでは記事にしていませんが、ムチャクチャ面白かったのです。
内容はもちろんですが、一番面白かったのは文章から湧き上がってくる著者の熱、情念でした。
著者が木村政彦対力道山の動画を元柔道選手オリンピックレスリング銀メダリスト太田章氏に見せて、著者が木村の方が方が強いですよねと言うと、太田氏が「増田さん、あなたがそこまで言うのなら木村の方が強かったと言いましょう」と言ったシーンが一番印象的でした(本が今手元になくてうろ覚えです)。

その著者の柔道部時代の半自伝小説ですから「熱さ」に期待して購入しました。

熱かったです。柔道をやるために北海道大学に入学するため2年浪人し、教養部終了後は学部進級するために函館に映らなければならないのに、柔道のために2年留年を宣言します。
その柔道をやるためにというのも、単に強くなりたいというためではなく、旧七帝国大学の対抗戦に勝つだけが目的なのです。
その旧七帝国大学の対抗戦は、一般の柔道ルール(講道館柔道)ではなく高専柔道(現在の高等専門学校ではなく戦前の旧制専門学校と旧制高等学校高校によるもの)というこの大会だけのローカルルールで行われます。
乱暴ですが一口で言うと寝技に特化して1本勝ちしか認められていないルールです。
「練習量が強さを決める」というポリシー、スポーツ理論的には逆効果の練習の締めに行う腕立て伏せなど、科学的に強くなる練習なのかという疑問もありますが、自らと先輩・OBが信じる練習、読んでいるだけで辛くなるを練習を続けていきます。
そして自らの経験を元にしているか、スポーツ小説らしいカタルシスもありません。(ネタバレになるので書けませんが、本書の最後の対抗戦は普通のスポーツ小説ではありえないものです)
意味ありげな登場人物がそのままで登場しなかったりと、決して「上手い」小説でもありません。

スポーツ(というより武道でしょうか)を題材にしていますが、スポーツ小説というより青春小説という趣が強いと思いました(単なるニュアンスの問題ですが)。とまぁ好きなことを書いてきましたが、本書を読んで「木村政彦は」から湧いてきた「柔道は強いんだ!」という熱・情念が理解できました。

本書だけならば「弩級」「技あり」だったと思いましたが、「木村政彦は」と合わせることで「超弩級」「一本」となりました。

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2013年7月18日 (木)

「シークレット・レース」

「シークレット・レース」
著者はタイラー・ハミルトン(とダニエル・コイル)。

内容は次のとおり

「自転車競技を支配するドーピングに鋭く迫る

過酷なまでの勝利の追求がもたらしたドーピングとその隠蔽――自転車レースを支配する闇の世界に、ランス・アームストロングのマイヨジョーヌに貢献した元プロ選手タイラー・ハミルトンとノンフィクション作家ダニエル・コイルがメスを入れた。
そこは、煌びやかなプロ自転車競技界の裏側にある幾重にも連なった腐敗と恐ろしいまでに不穏な世界だった。
「現時点における、自転車競技の薬物問題に関する最も包括的で、誰もが入手できる報告である」(NYタイムズ)。 」

ドーピングに否定な選手がドーピングをやらざるを得ない状況に追い詰めらている過程、ドーピングの生々しい様子(スパイのように足跡を残さないように移動し、居留守をつかう)、ひっかかるはずのない検査にひっかかる皮肉さ、オリンピックでの金メダル獲得による栄光とドーピング発覚による没落、そしてと自らドーピングを告白するまでと読み応えがあります。
舞台は自転車ロードレースですが、ドーピングに手を染める心理になどはロードレースファン以外の方が読んでも面白いと思います。
トレーニングのしすぎでお尻の脂肪が少なくなって座るにも辛い、立っているだけで辛く自転車から降りている時は横になりたがるなど、自転車ならではの限界までトレーニングして肉体が変化していくのも壮絶。
題材が題材だけに暗い内容になりがちですが、読後感は意外にも爽やか。理由はふたつ。ひとつはドーピングを告白したことで心の重荷が取れたこと、もうひとつはもう一人の主人公というべきランス・アームストロングが社会的制裁を受けたからでした。墜ちた偶像ランス・アームストロングの怪物的といえるキャラクターが強烈です。こんなキャラクターでもなければドーピングによるものとはいえツール7連覇できなかったのでしょうか?

自転車ファンにも以外にも読んでもらいたいスポーツノンフィクションです。



明後日のホーム福島戦は都合により観戦できません。よって観戦記も書けません。
仕事とか町会がらみでなく目出度い理由なので残念ではありません。

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2013年6月12日 (水)

日本経済新聞2面の「20歳のJリーグ 1・2」

ど~も、今度の日曜日に行われる琉球戦の時間帯にロッカールームカフェでサポが集まってDVD見たりして試合結果を待つという企画をツイッターで上げたけれど、誰一人から賛同されなかったParkerです。
いやぁ人望ないわw

さてさてよくネタにしている日本経済新聞のサッカー記事・コラム。
昨日からなんと第2面で「20歳のJリーグ」という連載が始まっています。社説の横です。なんで2面?つい先日も同じような連載を運動面でしていたのに?などといろいろ疑問が浮かびましたが見てみましょう。

11日は「欧州、無名でも青田買い」ということで選手の海外進出・海外移籍の話題です。Jで実績を残した選手の海外移籍ではなくてJで実績のない選手、Jに入団さえしていない学生の海外進出に関してです。
鹿島のリーグ出場経験のない植田選手について、ポルトガルのクラブから問い合わせがありました。鹿島は期限付き移籍で獲得してBチームで鍛え、育ったらビッククラブに売る腹づもりではないかと考えました。「このポジションのいい選手がいたら出してくれないか。将来ビッククラブに売れたら、そのとき手にする移籍金を折半しよう」という同様な話を受けていたそうです。
日本サッカー協会技術委員会の席で「ドイツなどのスカウトはもはやJリーグを見ていない。目を向けているのは高校の年代の試合。有望選手の家族に接触している例がある」との報告があったとのこと。実際1月20日にドイツ1部のフライブルクが横浜FCユースのFW木下の獲得の発表がありました。欧州のクラブは南米・アフリカで選手の獲得を競っていましたが、日本もそのターゲットに入ってきたとのこと。一方で選手も欧州に目を向けています。現スタンダールの永井は、名古屋との入団交渉に際して、国内移籍金は3億としましたが、海外移籍はの場合は永井の強い希望で30万ユーロ(約4千万円)と低く設定し、海外に出やすい契約にしました。名古屋はロンドンオリンピック前に、海外移籍の移籍金を200万ユーロにするのなら30%を、300万ユーロなら40%を永井の取分とする契約変更を提案しました。移籍先が払う移籍金は本来移籍元のクラブにすべて入りますが、一部を選手に与えるという異例の内容(簡単に移籍されないためですね)でしたが、永井は拒んだということです。そしてJの問題として、経費削減のためサテライトリーグを廃止したことで、すぐにトップで活躍できるような選手でない限り公式戦を経験できなくなったとしています。一方で欧州クラブは「うちに来ればすぐに試合に出られますよ」と選手と家族に誘い水をかけていると。欧州に引っ張られるのは日本のレベルが上がった証ですが、放置すればJの魅力が低下する、そこで技術委員会が青田買いの対応策として、J3にJ1のU22選抜チームさせる案ということです。

選手の海外移籍は推進するが、青田買いまでは困る、というのが協会のスタンスでしょうか。

12日の第2回はスペースは小さくなりましたが「突破口はアジアに」というタイトルでした。
日本サッカー協会は東南アジア諸国と次々と提携を結んでいますが、大東チェアマンは提携を結んだカンボジア・プノンペンでなぜ提携するのか聞かれて「Jリーグはアジアのサッカーの底上げを支援します。アジアのレベルアップが日本の強化にもつながるからです」と答えました。昨年2月以降、タイ、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、シンガポール、タジキスタン(こちらは中央アジア)と提携協約を結んでいます。
一方でアジアに目を向けるのは、国内で手詰まり感があるからと指摘しています。J1の平均営業収入は2008年度の約34億5千万をピークに3年連続ダウンし、11年度は約29億1千万にとどまりました。
まずは安くてもいいからテレビ中継を増やし、露出する機会の増加を優先し、徐々に増額を目指そうという計画です。「それには東南アジアのスター選手を獲得するのが手っ取り早い」とJリーグ子会社の弁。「東南アジア出身のJリーガー生まれたら母国でもっと大変な騒ぎになる。アジアの企業がスポンサーにつく可能性もあるし、グッズも売れる」

この2回の記事を読んで、世界サッカーの食物連鎖の輪に日本も組み込まれた、グローバルスタンダードになったんだなぁという感想を持ちました。

欧州クラブからは育成国(選手を「奪われる」)という一面を持つ一方で、東南アジアからはお金目的の移籍、まぁそこまで露骨なことは言っていませんが、所謂シャツを勝ってもらうため、アジアマネーを吸い寄せるため選手を受け入れる国になったということですよね。
欧州のクラブがアジア選手を獲得した時にお金目的だろう、とファン・サポーターから非難されることがありますが、Jクラブのサポもそういうことを言う時代がくるかもしれませんね。

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2013年6月 1日 (土)

審判魂 カンボジアで育む

5月29日 日本経済新聞「フットボールの熱源」です

Jリーグの元審判員で日本サッカー協会1級審判インストラクターの唐木田徹さん(55)がカンボジアで審判養成に尽力している。日本協会から初めて派遣されたのが2008年。カンボジア連盟には審判養成の仕組みがなく、審判は技術以前に走力がなかった。

試合を担当できるかどうかはコネしだい。若い審判は「経験がない」という理由で笛を吹けずにいた。そんな悪弊を改め、体力テストをパスした者を試合に割り振るようにした。「ベースが低い分、伸びしろが大きいので面白いし、夢がありますよ」。意識の高い審判は体重を20㌔も落としたという。

判定の分析、評価がなされていないのも問題だった。試合の録画もせず、課題は放置したまま。だから録画機器の購入から始め、試合を振り返る習慣づけをしてきた。

さらに「だらしのない格好で来てはいけない」「ピッチにごみが落ちていたら率先して拾いなさい」と繰り返し、規律を植え付ける。結局、カンボジアに欠けていたのは「審判とは何のために存在するのか」という根源的な思想だったかもしれない。

指導の成果は着実に表れ、トン・チャンケシアさんがアジアサッカー連盟エリート審判員の候補になった。昇格すればカンボジア人初の快挙で、そのための最終テストが11月に控えている。3月で派遣期限が切れた唐木田さんが5月に戻った(4度目の派遣)のは、そのためだ。「こんな大事なときに日本にいるわけにはいきませんよ」

カンボジア代表の世界ランキングは190位。ワールドカップ(W杯)出場は現時点では現実的でない。しかし、審判員は別。「君たちが力をつければ、代表チームより先にW杯に行く可能性があるんだよ」。唐木田さんも一緒に壮大な夢を追う。(吉田誠一)

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2013年3月23日 (土)

クラブを「都道府県の顔」に

日本経済新聞3月20日のコラム「フットボールの熱源」です

Jリーグ創設からの関係者が目にしたら「20年でここまできたか」という感慨を覚えたのではないだろうか。先週まで東京の地下鉄永田町駅の地下通路に、全国のJクラブとJリーグを目指すクラブのポスターがずらりと掲示されていた。
各都道府県の東京事務所とJリーグ、Jクラブの連携によるイベントで、都道府県会館内の各事務所前のショーウインドーにはユニホームやマスコットのぬいぐるみなどが展示された。
音頭をとったのはJ2岐阜に出向した経験のある岐阜県東京事務所総務課の尾関新太郎さん。全都道府県に呼びかけたところ、日本フットボールクラブ(JFL)の金沢がある石川県から「Jクラブでなければダメなんですか」」という声があがり、結局JFLの6クラブ、地域リーグのグルージャ盛岡、奈良クラブを合わせた36都道府県の43クラブが参加した。
普段は観光や物産をピーアールするスペースにサッカー関係のグッズが並んだのだから画期的で、尾関さんは「地域リーグまで参加してくれたのは、いい意味での想定外」と喜んだ。
J1に所属していなくても、すべてがふるさとのクラブであるわけで、それぞれが都道府県の財産であり、全国に向けての顔となり得る存在だ。もしかすると今回のイベントを通じてそんなクラブの価値、使い道を再認識した自治体もあったのではないだろうか。
岐阜県は昨季、アウェーの湘南、横浜FC戦の選手入場の際に岐阜県出身の家族がエスコート役になるのを認めてもらった。山形の試合では岐阜県のブースを設けてもらい、高山ラーメンや飛騨牛カレーなどの物産品を販売した。サッカーをツールにして愛郷心を育んだり、あるいはふるさとを全国を売り込む方策はいくらでも転がっている。(吉田誠一)

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