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2013年12月12日 (木)

J20年の映像 配信多彩に

12月12日付けの日本経済新聞運動面の記事です。

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J20年の映像 配信多彩に

Jリーグの映像などを扱うJリーグメディアプロモーション(JMP)は1993年からの全試合をデジタルアーカイブ化し、多彩な映像ビジネスに乗り出す。映像制作管理を手がけるイマジカ・ロボットホールディングズとの共同作業で、放送局に限らずファンや選手、指導者など個人にも映像を配信する。

JMPはJリーグ発足から全試合をフルで保存してきた。Jリーグ、日本サッカー協会が放送権を持つ試合が対象で、日本代表や女子リーグの試合を合わせると1万2000試合に上がる。日本リーグ時代の映像は多くが消失しているが、三浦知(横浜FC)らJリーグのスターの雄姿はすべて見ることができる。

5年以内にすべてをサーバー上でデジタルアーカイブ化する。放送権をリーグが一括管理しているから可能なことで、日本のスポーツでは初めて。来年以降はJ3を含む年間1000試合も即時、データ化していく。

都内に設置するアーカイブセンターと放送各局を大型専用回線で結び、放送局が欲しい映像を取り出せるようにする。検索機能をつくため利便性が高く、放送局は特定の選手のプレーをいくつもチェックしたうえで、好みのものを抜き出せる。

日本人選手が続々と欧州に渡っているため、海外の放送局からのニーズも高い。例えば、ドイツの放送局が長谷部(ニュルンベルク)の浦和時代の映像をサーバー上から簡単に取り出せるようになる。

サービスは個人向けにも展開する。スマートフォンやタブレット(多機能携帯端末機)など多様化した映像メディアに対応が可能で、JMPの小西孝雄社長は「課金する映像ビジネスとしてだけでなく、ファン拡大のためのプロモーションにも使える。Jリーグに手軽に触れてもらう機会を増やせるはず」という。

たとえば、クラブが年間チケットの購入者へのサービスとしてサーバーへのアクセス権を付与。C大阪のファンが「柿谷 ゴール」と検索すると、そのシーンをまとめて楽しめるようにできる。

アーカイブの会員がひいきのクラブのその年のダイジェストを自分で編集するのも可能だ。海外に住む日本人がJリーグを映像で楽しめるほか、ベトナム人が母国の英雄レ・コン・ビン(札幌)のプレーを見ることも予想される。

同様のアーカイブは近年、米国のプロスポーツが積極的に取り組んできた。アメリカンフットボールのNFLは過去のスーパーボウルや名場面集などを配信。22選手の動きを別々に追うなど、特別のアングルからとらえた「コーチ・フィルム」といったサービスもある。バスケットボールのNBAにも監督のインタビューやビックマッチの舞台裏を見える映像配信などがある。

JMPも指導者、選手、審判へのサービスを温めている。Jクラブが対戦相手の分析や、獲得を狙う選手のリサーチに利用したり、子どもの指導者がプレーの見本を抜き出したり、選手が自分のプレーの確認や移籍に向けたPR映像の編集に使ったりできる。

Jリーグの放送権料収入は2010年に5年ぶりに50億円を割り込み、昨季、地上波放送での全国中継は7本にとどまった。そうした中、映像のアーカイブ化に取り組むことで、歴史の継承とともに、あらためてJリーグの社会への浸透をめざす。
                               (吉田誠一)

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