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2011年1月10日 (月)

いきものがかりでなくいいがかり

昨日アジアカップの日本ーヨルダンを見ていまして、試合直後に「慢心ですな。チームも見ている方も(テレビ前含む)」とつぶやきました。しかし、その後考え直しまして、当然優勝を目指してピークをもっと後に持って行こうとする日本(イタリア人のザックはその辺り充分に考えているでしょう)と、この試合に敗れるとグループリーグ突破が難しくなるヨルダンとでは試合に臨む意識・コンディションが違うのは当然ですね。事実過去2大会の初戦も「1-0オマーン」「1-1カタール」という結果でした。まぁ選手も見る方ももっと気合を入れましょう、とうことで。

で、この試合の中継や試合中のツイートで違和感を感じたのが(というより言いがかり)今回のエントリーの動機です。

まずはよく聞く「これがアジア」。もっともこの言葉は韓国、オーストラリア、イランなどを相手にした時にはあまり聞かないような。仮にワールドカップやオリンピック本大会でこれらの国と当たって敗れた時には「これがアジア」と言わないでしょう。
一方でこれが世界」という言葉聞きます(「これがアフリカ」「これがアメリカ」「これがヨーロッパ」という言葉はあまり聞かない。「さすがアフリカらしい肉体」「さすがヨーロッパらしい組織力「さすが南米らしい個人技」は聞いたことがあるような)。対戦相手が大陸予選を勝ち上がってきたので強敵であることはいうまでもありませんが、こちらの言葉には、もともと日本が力が劣っていることを前提に話しているような気がします。

「これがアジア」を使う人は「格下と思っていても簡単に勝てないよ」と言いたいんだと思っています。もっともそのことは「アジア」の大会・予選に限った話でないわけで、対戦相手をリスペクトしない「格上意識」を感じさせる言葉だから違和感を感じたのでしょう。(しかもアジア外では卑下するー昨日のNHKBSの解説者氏がアンダー世代の代表を率いていたとき実際に耳にしたような気がしたからなおさらなのだと思うのですが)

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日本は中東サッカーが苦手とよく言われていますがそちらに関しても少し調べてみました。
2000年以降のアジアカップとワールドカップアジア予選のデータ、フル代表のみを調べてみました。
データはWikiを元にして入力しましたが、一部誤っているかもしれないことをお断りしておきます。

対象試合は55試合。中東相手が30試合、中東以外が25試合。ただし、イランは中東以外に区分しました。理由はイランは民族的にアラブ民族でないこと、引いて守って攻撃はカウンターという一般的な中東サッカーのイメージから遠いことからです。

中東相手では21勝5分4敗、勝率7割。
それ以外では19勝4分2敗、勝率7割6分。

6敗の相手はサウジアラビア(セントラル2敗)、バーレーン(アウェー2敗)、イラン(アウェー)、オーストラリア(アウェー)

9分(PK戦含む)相手はオマーン(アウェー)、ウズベキスタン(ホーム)、オーストラリア(ホーム)、カタール(ホーム1分セントラル2分)、イラン(セントラル)、ヨルダン(セントラル)。

確かに中東相手の方が勝率が低いですが、4回の東アジアサッカー選手権大会を除いた大会での成績です(しかもアジアカップ、ワールドカップアジア予選では韓国と10年間対戦していません)。この大会の成績も中東以外に含むと37試合で25勝9分3敗、6割8分となります。

試合内容はともかく成績だけを見ると決して中東サッカーだけを苦手をしているといえないと思います(内容は無視して結果だけで言っています。実際苦しい試合が多かったことも覚えています)。

で、なぜ中東は苦手のイメージがあるのか考えてみました。
1)韓国、イラン、オーストラリアは実際に強く元々楽勝できるイメージがないし、日本相手でも引いてこない。しかも代表選手が日本やヨーロッパでプレーしており、日本サポーターもこれらの国をよく知っている。一方で中東はサウジ以外は引いて守ってきて、国土も狭く、各々の国のイメージも希薄で「中東」でひとくくりにする傾向があるのでは?

2)韓国、イラン、オーストラリア、そして中東以外の対戦国に大差で勝利した試合が多いため(インド、タイ、香港など)、それらの国に比べると得点差が少ないため。もっともそれらの国は中東諸国より元々FIFAランキングが低いため(ウズベキスタンより低いのはカタール、イエメンぐらい)当然ともいえます。
大体引いた相手に得点するのは難しいことは日本に限った話でないでしょう。アジアでは多くの国が日本相手に引いてきますが、中東は最後まで持つけれど持たない相手もあるわけで(実際日本がワールドカップでそういう戦法をとっていますよね)

内容はともかく結果だけなら中東は苦手とは言えないのでは?というのが結論。
反論は受けますw

アジアカップ2011
予選リーグ(2009年1月~10月)
2-1 イエメン
0-1 バーレーン
6-0 香港
4-0 香港
3-2 イエメン
2-0 バーレーン

南アフリカワールドカップアジア予選
3次予選(2008年2月~6月)
4-1 タイ
0-1 バーレーン
3-0 オマーン
1-1 オマーン
3-0 タイ
1-0 バーレーン
最終予選(2008年9月~2009年6月)
3-2 バーレーン
1-1 ウズベキスタン
3-0 カタール
0-0 オーストラリア
1-0 バーレーン
1-1 カタール
1-0 ウズベキスタン
1-2 オーストラリア

アジアカップ2007
予選リーグ
6-0 インド
2-0 イエメン
0-1 サウジアラビア
1-0 イエメン
3-0 インド
3-1 サウジアラビア
グループリーグ
1-1 カタール
3-1 UAE
4-1 ベトナム
決勝トーナメント
1-1 オーストラリア(PK勝)
2-3 サウジアラビア

ドイツワールドカップアジア予選
1次予選
1-0 オマーン
2-1 シンガポール
7-0 インド
4-0 インド
1-0 オマーン
1-0 シンガポール
最終予選
2-1 北朝鮮
1-2 イラン
1-0 バーレーン
1-0 バーレーン
2-0 北朝鮮
2-1 イラン

アジアカップ2004(予選免除)
グループリーグ
1-0 オマーン
4-1 タイ    
0-0 イラン   
決勝トーナメント
1-1 ヨルダン(PK勝)
4-3 バーレーン(延長)
3-1 中国

アジアカップ2000
予選リーグ
3-0 シンガポール
9-0 ブルネイ
3-0 マカオ
グループリーグ
4-1 サウジアラビア
8-1 ウズベキスタン
1-1 カタール
決勝トーナメント
4-1 イラク
3-2 中国
1-0 サウジアラビア

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