« 「栃木SC Jへの軌跡」 | トップページ | ワールド・カップ開幕前に »

2010年6月 8日 (火)

「サッカー依存症」

ど~も、ツマに携帯音楽プレイヤーを持っていることがバレ(別に隠してはいなかったのですが)、どんな音楽を入れていかれるか尋問されましたが、すぐに答えられず「テクノ」で誤魔かしたParkerです。

さてさて、拙ブログではいろんな本の感想で、「おすすめ」とか「必読」とか書いてきたわけですが、誰も読んでないでしょ。まぁそだよなぁと思えるところもあります。
サッカーと経済とかかわる本(『「ジャパン」はなぜ負けるか 経済学が解明するサッカーの不条理』)とかJ昇格のノンフィクション(「社長・溝畑宏の天国と地獄」 「栃木SC Jへの軌跡」)とか重い本ですよね。
ということで今回紹介する本は重くありません。かといってお手軽本でもありません。

「サッカー依存症」の著者武智幸徳氏は日本経済新聞社運動部編集委員で、サッカーマガジン最後のページの「ピッチのそら耳」でもお馴染みです。
その武智さんが日本のサッカーライターで一番好きな方でして、ユーモアと比喩の面白さが群を抜いています。というか日本のサッカーライターでユーモアを感じるのは武智さんだけなんですが。


前著「サッカーという至福」(現在品切れですが「BOOK OFF」の100円コーナーでよく見かけます)でシステム論議が苦手と書いているように、決して難しい専門用語を使いませんし、声高に自らの主張を述べることはしません。しかし、その考察は深くなるほどとうなづけることが多いのです。

ペレ、クライフ、マラドーナ、ジダンらはサッカーの神の「化身」である一方、バッジョやストイコビッチは神から遣わされた「天使」

1982年スペインワールドカップのブラジルは偉大だった。その大きさは後進が何を受け継いだかはではなく、何を受け継がなかったで知れる。(中略)82年のあまりにも大きなトラウマがそうさせるのだと思う。

「井原正巳と脱獄計画」という文章では、脱獄を図るのに、途中で予測不能な事態も起きるだろうし、運も絶対に必要、看守への密告、仲間を売る裏切り者の出現もある中で、サッカー選手を仲間に引き入れるとすれば誰に脱獄を打ち明け、仲間に引き入れるかということで井原という選手の幅の広さと懐の深さを解説しています。

凡庸な選手に歯がゆさをおぼえることはない。ゴールに迫る際に恵まれながらゴールマシンになりきれない。そのことに何度、地団駄を踏んだか分らない。でも、マシンになりきれない人間だったからこそ多くの人に愛された。
↑この文章は誰のことでしょうか?答えは最後に

前半は雑誌媒体等で発表したコラム類、後半は南米・ヨーロッパ紀行。後半部分は日経で断続して掲載されたコラムをまとめたものだと思います。読んだ記憶があり、まとめて読みたいと思っていました。後半部分を武智さんは本にまとめたいと思ってこんな構成になったと思うのですが、どうせなら海外編とコラム編とそれぞれ分量を増やして2冊にして欲しかったです。

「サッカーマガジン」連載の「ピッチのそら耳」は時評となるのでしょが、単行本化を希望します。
同じく日経記者吉田誠一さんの日経水曜連載の「フットボールの熱源」の単行本化も希望。

そろそろ発売となる「サッカー批評 47」の特集は「Jリーグを救う50のアイデア」。これもお勧めです(見ていないけれど)。

答は元セレッソ森島選手

|

« 「栃木SC Jへの軌跡」 | トップページ | ワールド・カップ開幕前に »

観戦記、各種レポート」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「栃木SC Jへの軌跡」 | トップページ | ワールド・カップ開幕前に »