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2008年1月14日 (月)

「駆けぬけた奇跡」

どんな内容かは↓でどうぞ
http://ai.nikkansports.com/archives/2007/09/post_80.html
だいたい内容は分かっていただいたと思います。
もう少し説明を。
永大産業という会社、社長が一種の政商でワンマン社長。会社は大きくなったが、名誉が足りない、そこで目をつけたのがサッカー。サッカー部を作り、3年で1部リーグに上げろ、と言います。
今ならちょっと考えられない話です。実際当時でも同じで、結局3年でこそ上がることは出来ませんでしたが、短期で1部昇格、そして天皇杯準優勝まで成し遂げます。しかし、多くのサッカーファンは「永大産業」というサッカーチームを知らないと思います。天皇杯準優勝のわずか2年後廃部になってしまったのです。

選手は設立当初は地方工場の従業員ばかりだったのが、有望新卒の採用、廃部となったチームからの集団移籍、ブラジル人の補強と入れ替わっていき、環境も専門グラウンドを作り、午前仕事・午後練習と整ってきます。
勝ち進み、昇格するにつれ、工場からドラム缶を叩いて応援する会社員、そして子供を中心としてサッカーが地域に根付いていきます。
サッカー部は躍進するものの、ワンマン社長が急逝し、会社経営が危なくなり、銀行監視に置かれサッカー部を取り巻く環境が一変します。
約30年前のしかも企業チームを取り上げたノンフィクションですが、チームの強化、変貌、クラブ内の対立、そして解散と普遍的な物語でもあります。
そして、関係者の存命中にこんなことを公にしていいのかというエピソードもあります。短期間で県リーグ3部から日本リーグ1部まで普通の強化だけで昇格したのではありませんでした。日本リーグ入替戦前日、相手チームの宿舎に会社関係者が徹夜マージャンで選手を眠らせなかった、地域リーグ・中国リーグ設立を日本リーグに上がるため1年遅らせたことなどです。

無理に話を盛り上げようとして、ちょっと・・・と思うシーンもなくはないですが、結果的には数年しか存在しなかった企業チームが今もしっかりと地域に足跡が残っているエピローグが感動的です。

全ての人にお勧めできる本とはさすがに思いませんが、読んで損はしません。

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